有機栽培にはメリットがいっぱい!有機JASマークの落とし穴?

有機栽培 メリット

 

有機栽培や自然農法にはメリットがいっぱい!有機JASマークの落とし穴?

 

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有機栽培の野菜や果物は、普通の野菜や果物に比べて「農薬を使っていないから、カラダへの害が少ないんだろうなぁ・・・」なんとなくあなたはそう思っているかもしれません。私もそう思っていました。また「自然農法」といった表記も見かけます。イメージするのはやはり「農薬を使わずに野菜や果物を育てる方法?」です。でもわざわざ違う言葉で表記しているということは、何かが違うはず・・・そう思ったので調べてみました。

有機栽培された野菜や果物、穀物として認められると、日本では「有機JASマーク」の表記ができます。ただ、この表記ができるようになるには、高額の申請料がかかります。そのため、手間のかかる有機栽培を小規模に行っている生産者さんの中には、申請をせずに「安心」「安全」な野菜や果物、穀物を生産されている農家さんが少なくないのも現状です。

この回では、こうしたもやもやした問題について調べてわかったことを詳しくお話ししたいと思います。

                                                          ひみつのひとさじ 店長 mariko

 

有機栽培や自然農法のいくつもあるメリットとは?

 

有機栽培とは、「化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと、並びに遺伝子組み換え技術を利用しないことを基本として、農業生産に由来する環境への負担をできる限り低減した農業生産の方法を用いて行われる農業」と定義されています。また有機栽培は「オーガニック」と言い換えることもできます。

 

自然農法とは、「耕さず、除草せず、肥料を与えず、農薬を使用せず、作物を栽培する農法」と言われているもので、「ほったらかし」に近い農法で明確な定義はありません。ただ本当にほったらかしているわけではなく、ちゃんと管理された80年以上の歴史のある農法です。

 

有機栽培は、堆肥などで土づくりを行うことから始まります。化学肥料や化学的に合成された農薬を使用せずに2年以上経過した健康な土で野菜や果物の栽培を行っていること、そして、その生産過程には多くの国が定めたルールがあり、それを守って栽培して育った野菜や果物で、国の定めた基準をクリアしていて認められたものが、「有機農産物」と表記することを許されます。これが私たちがよく目にする「有機JASマーク」が付いた農産物です。 ただ注意しなければならないのが、この農法には”一切の農薬を使用しない” というルールはなく、使用可能な農薬が定義の中に盛り込まれているということを知っておいてくださいね。 また有機農産物には、使用できる化学肥料や農薬の種類に制限があるものの、その量に関しては制限はなく、各農家さんに委ねられています。 国が認めた化学肥料や農薬が使われていたとしても、JASマークのない農産物に付着している化学物質や農薬の毒性とその量に比べれば、カラダへの影響は少ないため、安心と言えるのかもしれません。また、人間の身体に悪い影響を及ぼさないのであれば、地球環境にも優しいといえるかもしれないですね。

 

■化学的に合成された物質の影響が少ない食材をできるだけ食べましょう

 

国が定めた規準の農薬や化学的な肥料の使用を最低限に抑えて育てる有機栽培で作られた穀物、野菜、くだものは、農薬の種類や散布回数や量が表記されていないスーパーなどで買うものに比べると安心です。最近はスーパーでも有機栽培の野菜や果物が増えてきていますので、ちょっと高いからやめておこうって思わないで、健康のためにも是非選んで是非食べてみてください。きっと今まで食べたことがない美味しさの発見があると思います!

 

■野菜や果物のありのままの姿を楽しんでみませんか?

 

有機栽培や自然農法で育てる野菜は、いろんな形をしています。戦後経済が急成長していた時期の日本では、形がよく虫喰いの穴が開いていない大きさも揃っている野菜や果物が高く売れるため、農家の方たちは農薬や、成長促進剤など使うようになり、形や大きさが揃っているきれいなものを挙って育て始めます。しかし50年経った今、もう一度戦争前の育て方に戻そうという動きが活発になっています。何故でしょう? あくまで私の見解ですが、有機栽培や自然農法で作った野菜や果物は、味が濃くて美味しいんです。出来上がったお料理やお菓子がワンランク上のお味になります。せっかくいただく食事やデザートは、美味しい方が幸せですよね。

 

■生態系が壊れていく危機から地球を救う!!

 

有機農法は、有機物を含んだ有機肥料を主に使用して野菜や果物を育てます。農薬や化学肥料で汚染されてしまった土を入れ替えて、もとの肥沃な土に戻すには数年単位の時間と労力がかかります。でも、いまもとに戻していかないと、わたしたちの子孫は生態系の崩れから生じる様々な問題に対処できなくなる日がやがて訪れることになります。手遅れになる前に私たちにできることを少しづつはじめて行くことで、私たちの住む地球は再び豊かな土壌を取り戻すことができるに違いないと思っています。

 

戦後の50年間の間、日本の農業は、農薬や合成化学肥料をたくさん使うことを奨励してきました。それは長年にわたり、土の中の大切な微生物をどんどん減らし、それを餌とする生物も減らしてしまったため、地球のバランスを保つための大事な生態系のサイクルを広範囲に渡って壊してしまいました。

 

有機肥料に含まれる有機物は、微生物にとって必要な餌で、穀物や野菜や果物が本来の栄養成分やミネラルを維持するために重要な役割を果たしています。そのことが分かると私たちは、有機栽培や自然農法へと転換する決心をした農業従事者の方々が手塩にかけて育てた栄養価の高い美味しい野菜や果物をどんどん買ってその輪を広げることも納得が行くと思います。

 

 

有機栽培を示す有機JASマークって何?

 

有機栽培がもたらすメリットが少しづつ分かってきたと思います。では、ここで有機栽培を表す「有機JASマーク」についても少し触れておこうと思います。

この「有機JASマーク」とは、日本のJAS法によって定められた認証マークです。国で定められたマークであるため、材料表記に「有機」と表記するにはこの認定マークが必要になります。

有機栽培で作られた野菜や果物、穀物などを探すときのひとつの目印となります。

 

 

有機栽培は地球にも身体にも良いメリットが豊富!

 


有機栽培は、さまざまな視点から視えるメリットがあります。地球環境に直結する生態系への影響や、植物が持つ本来のうま味などを楽しむことができます。

しかし、100%オーガニックではないということも頭の片隅に置いておきながら、有機栽培や自然農法で育てられた野菜や果物を是非試してみてくださいね。

 

 

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