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新型コロナウィルスが世界中に蔓延してからもう直ぐ2年になろうとしています。その前の時代、日本人は冬になるとマスクをして外を歩く・・・その光景が滑稽で海外で良くパロディっぽくその風刺画がニューヨークタイムズなどに取り上げられていたのを思い出します。でも今は、靴と同時に脱いだりつけたり・・・日常生活にすっかり定着しています。
さて、予防のために私たちにできることは、マスクと手洗いですよね。でももう一つ、食べ物でカラダに免疫力をつけるのも大事なことです。それにぴったりなのが、ニンジンです。抗酸化作用がある「βカロテン」をたっぷり含み、油と一緒に調理することでビタミンAに変わって、皮膚や粘膜を強くしてくれ、風邪などへの抵抗力をつけるなど、免疫力も高めてくれます。葉っぱもあわせると、更にビタミンCやカルシウムも豊富。一年中安くどこでも手に入るのも魅力のひとつです。
ひみつのひとさじ 店長 mariko
ニンジンは実は、セリ科の代表格!セロリ、パセリ、セリと同じ仲間なんです。共通しているのは、強い「におい」があること。ニンジンが嫌いな子供が多いのは、おそらく料理の仕方でその独特の匂いが消しきれてなくて、美味しくないと感じてしまうからなんだと思います。
でも、栄養価は横綱級って知ってましたか?パセリはβカロテン、ビタミンB1、ビタミンCの含有量が野菜の中でも最上級。そういえばニンジンの葉もパセリに似ていますよね?
そうなんです。ニンジン本体よりも実は葉っぱの方にβカロテン、ビタミンB1、ビタミンCがたくさん含まれています。
ニンジン本体も、皮の近くにβカロテンがたくさん含まれているので、無農薬のニンジンをよく洗って皮をむかずに調理できれば理想的です。ちなみに、「カロテン」の語源は英語の「carrot」からきていることから、ニンジンは、野菜の中でいちばんカロテンを多く含む王様なんですよ。
ニンジンの葉には、カロテン、ビタミンB1、ビタミンCの他にも日本人に不足しがちなアミノ酸も含まれているので、かき揚げや炒め物など油と一緒に調理するととても効果的にカラダに吸収させることができるんですよ。
でもその時に注意してほしいことがひとつあります。油は、米油、一番搾りオリーブオイル、有機ココナッツオイルがオススメです。
ニンジンが残ってしまったら、フードプロセッサーで好みのサイズに粉砕して、直ぐに冷凍用保存パックに入れて空気を抜いて冷凍庫に保存してくださいね。その時に、家族の人数にもよりますが、100g 単位で計って冷凍保存パックに私は入れてます。なぜかというと、ハンバーグやピラフ、ポタージュスープ、キャロットケーキなどに入れるとき、この分量だと2人分を作るのにちょうど良い分量だからです。
*ひみつのひとさじ*店長 mariko のオリジナルオススメレシピ 👑1位、👑2位、👑3位
<材 料>
米油 大さじ3杯、スライスベーコン 1枚、玉ねぎ 1個、ニンジン 3本、白ネギ 1/2本、固形スープの素 1個、塩 適量、コショウ 適量、牛乳 150cc(だいたいコップ半分~1杯 お好みで・・・)
<作り方>
1.お鍋を弱火にかけて米油を入れ、1~2cmにカットしたベーコンを入れ、裏表に少し焦げ目をつける。
2.玉ねぎはくし形にざっくり切り、1.に入れて炒める。
3.ニンジンをきれいに洗って、皮ごと1cmの厚味に切り、2.に入れて炒める。
4.白ネギを1.5cm位に切って、3.に入れ炒める。
5.水1Lくらい加え、固形スープの素を入れて10分くらい中火で煮る。
6.5.をミキサーにかけ液状にしたら、鍋に戻す。
7.牛乳50ccを入れて、鍋を弱火にかけ、そこが焦げ付かないよう木べらで混ぜながら塩、コショウで味を調え、緩いのが好きな方は牛乳を更に加える。
*(計量カップのない方は、ペットボトルの 500cc と 1,000cc のものを常備しておくと便利です)
<材 料>
ニンジン(できれば有機栽培がいい)2本、玉ねぎ塩麹ドレッシング 大さじ4、塩、コショウ
<作り方>
1.ニンジンをよく洗い、ニンジンの葉のついている太い方を上にしてくるくる回転させながら、ピーラーで削っていく。
2.玉ねぎ塩麴ドレッシングをまぶし、塩、コショウを好みで加えて保存容器に入れて冷蔵庫に保存。
<材 料>
ニンジン 3本(約200g)、小麦粉 200g、ベーキングパウダー 小さじ1/2、全卵 2個、メープルシュガー 150g(三温糖や甜菜糖などブラウンシュガーに属するものが良い)、塩 ひとつまみ、米油 70g、クルミ 20g、レーズン 20g、クリームチーズ 50g、メープルシュガー 15g、レモン汁 少々、シナモンパウダー 少々
<作り方>
1.ニンジンを輪切りにして、フードプロセッサーでみじん切りの少し手前くらいで止める。
2.全卵とメープルシュガーと塩をボウルに入れて、ホイッパーで白くもったりするくらいまで混ぜる。
3.2.に米油を2回に分けて入れてはよく混ぜ合わせる。
4.3.に1.のニンジンを入れ、ゴムベラでざっくり混ぜ、ベーキングパウダーと一緒に小麦粉を粉ふるい器でふるい入れる。
5.刻んだ胡桃とレーズンを加え、ざっくり小麦粉の白い部分が見えなくなるまで混ぜる。
6.クッキングシートを底と側面に敷いた直径16cmの型に5.の生地を流しいれる。
7.5cm位の高さから作業台にまっすぐ落とすように型を10回ほど落とし、生地の気泡を飛ばす。
8.170℃のオーブンで40分~45分焼く。
9.冷めたら方から取り出し、メープルシュガーとレモン汁を加えたクリームチーズを上面に塗り出来上がり。
私は12年前、乳癌で抗がん剤治療を10か月しました。髪の毛が抜け、皮膚が土色になり、目の周りや口の周りがざらざらになり、赤切れのようにただれてきて変わり果てたひどい顔の状態になりました。外出して人に会うのが怖くて家に籠るようになってしまいました。そんな私を救ってくれたのがなんと「ニンジン」だったのです。
主治医の先生が「生のにんじんのβカロテンが、ガンの予防や老化防止に役立つのと、ビタミンAが粘膜を丈夫にして、皮膚を早く再生してくれると言われているからぜひ試してみてください。」とアドバイスしてくださったことで、早速ジューサーで生のにんじんとりんごとキャベツを絞り、そこに有機オリーブオイルを大さじ一杯加えて毎朝飲み始めました。すると、1週間くらい経った頃に、少しづつ目の周りの赤切れがかさぶたになり、痛くなくなってきました。
そして、2週間後には、赤みは残っているものの、かさつきがなくなってきて、鏡で顔を見ても辛くなくなりました。3週間後には、目の周りと口の周りがさらさらになり、お化粧もできるようになりました。ニンジンがカラダに及ぼす効果をこれほどにまで実感したことは、私の人生の中でもはじめてでした。
抗酸化作用があり、ガン予防や老化防止に役立つと、大学の教授や栄養士の方々が研究の成果のデータを発表していらっしゃいますが、そのことを自らの体験で本当だと知ることができた、人生のひとコマでした。
ひみつのひとさじ 店長 mariko